コロナと温暖化の恐怖の日々、よく頑張って牛乳がお届けできていることと会員の皆様とスタッフに感謝でいっぱいです。
改めまして日頃のよつ葉牛乳共同購入運動へのご協力心から御礼申し上げます。

日本一安全安心栄養バランスの整った牛乳をめざして生産者さんと農民工場であるよつ葉乳業と共に努力してまいりました
共同購入の会も今年で50周年を迎えました。

たかが牛乳にといわれながらも入れ込みまして50年、しかしながらホンモノの食べ物ホンモノの牛乳といわれるものの峰は高く理想に近い牛乳を手にするのには50年近くの月日も必要でした。

　十勝は冷涼な空気と広大な土地と豊かな草に恵まれ酪農の適地であったため、あまり労せず素朴な酪農が牛たちの健康を守って良質な牛乳が生産されていました。
しかし国の農業政策で大規模化の号令のもと、多頭化がすすみ安い乳価に耐えるために品質より量を搾る方向に北海道酪農も舵を切り、時を同じく私たちの東京でのよつ葉牛乳運動が全盛であったためデパート・スーパーへの出荷がはじまり乳質は確実に落ちました。

共同購入をする意味も薄らいだ時に直面しました。
しかし、共同購入の団体はスクラムを組み、ホンモノの酪農生産をしたいという生産者の方たちと共にホンモノの牛乳は健康な牛からしか生産できないことを確認しあいました。
その第一歩は、牛の自由度を高めることが必須で、牛舎からの解放そして安全で豊かな土作りの上にできた粗飼料(草)と安全な自家配合飼料作りを、生産者の方はまさに命がけで取り組んでくれました。
たとえば配合飼料の多投で育っていた牛に急に粗資料の草や干し草を食べさせますと、草を消化する第一の胃(牛は４つの胃を持っています)ルーメンがなくなっていて牛は死んでしまうという現実もつきつけられました。それらも頑張って乗り越えてくれました。

生乳の処理工場(株)よつ葉乳業もねばり強い消費者の要望を聞き入れ低温殺菌(パスチャライズ)、ノンホモジナイズ製法すべて新しい機械とレーンを作り対応してくれました。

　放牧ノンホモ牛乳の誕生でした。パッケージは生産者の顔写真入りの特別パックにしまして、ヨーロッパの牛乳にも負けない日本一の安全でおいしい牛乳と自負しております。

また、今年４月から私たちのかねてよりの希望であった輸入トウモロコシを(非遺伝子組み換え飼料)の一部が北海道産になりました。

これらの活動はまさに未来の人々にこそ安心安全の食べ物を残していく責任があると思うからです。

一人でも多くの方々にこの牛乳を広め、その結果生産者も増して、日本の牛乳の生産の在り方を変えられる力になりたいと思っています。ささやかな主婦の手作りの会です。至らぬこと多くあると思いますが、頑張って続けて60年をめざしたいと思います。

放牧ノンホモ牛乳は搾ったままに近い状態ですのでパックの上の方に生クリームが集まりクリームラインができます。お飲みになる時はよく振ってからお飲みください。