クリスマス島の塩を生み出す島とは?
南太平洋のド真ん中、日付境界線上に位置するキリバス共和国・クリスマス島は、地球上で一番速く太陽が昇るところです。
北極からの深層海流が約2000年の時を経てぶつかり合い、湧きいずるところです。
そして初めて大気に触れる場所でもあります。
正に陰陽のバランスが極まった海といえます。『クリスマス島の海の塩』はこの海の海水を天日干ししただけの究極の自然塩といえます。
クリスマス島には500万羽を超える海鳥が生息しています。この大群はミネラルいっぱいの豊かな海の証しでしょう。
サンゴ礁が隆起した島としては世界最大(388平方キロメートル)でありその広さは種子島、あるいは横浜市よりやや小さい程度です。
クリスマス島はサンゴ礁から成るために土がなく、農業に向きません。
港もないため漁業も行われていません。
主要産業のない貧しいこの島はおよそ30年前、国連の主導により塩田が作られ製塩産業が推奨されました。がそれも続かず失敗、一旦は事業中止となったところ、南洋貿易株式会社の会長であった栗林徳五郎氏が昭和天皇にキリバス共和国名誉領事として任命された後に製塩産業が再開されました。それ以来、日本へのみこの島の天日干しの塩が輸出されています。
塩の生産量は限られていますが、過去に期間限定でカルビーさん、ジャパンフリトレーさんから同島の塩を使ったスナック菓子が販売されたこともあります。